- HOME >
- CONCEPT
FORTEC = FORtissimo + TEChnique
- fortissimo(イタリアの音楽用語) : 非常に強く
- techne(ギリシャ語) : 内在原理を正しく理解して作る能力
- fortissimo(英語) : 技術
「非常に強い、最強の技術を備えたオイル」=「勝つためのオイル」と訳されます。
SPIRIT
“フォルテックオイル=頑強なオイル”
一つひとつに魂を込め、生命を宿します。
フォルテックのモータースポーツオイルは
100%化学合成油を主体に開発しています。
0.0001秒を争うスプリント競技から、
24時間スーパー耐久レースのように潤滑油の耐久性が問われる競技まで、
トラブルフリーで多様な要求に対応する「勝つための性能」を発揮します。
-
「零戦」のDNAを持つオイル
フォルテックモータースポーツオイルは、太平洋戦争で活躍した「零戦」のオイルに携わった人間が開発に携わったオイルです。-40℃〜-50℃の大気に急上昇し、一気に30℃~40℃に下降する酷寒・酷署で戦う世界で求められた「強靭なオイルの血」を引いています。
-
トップドライバーに選ばれるオイル
スーパーGT、スーパー耐久、海外ラリー、全日本ラリー、全日本ダートトライアル、全日本ジムカーナ等の名だたるレースで使用され数多くのチャンピオン、優勝などの実績を上げています。トップドライバーにも選ばれる「勝利に貪欲で、愚直なオイル」を常に追い求めています。
-
独自ノウハウで処方されたオイル
優れたモータースポーツオイルには、優れた原料の選択と処方が不可欠です。熱に強い炭化水素系合成油と、油膜強度の高いポリオールエステル系を吟味し、剪断安定性に優れた特殊な添加剤をふんだんに使用しています。さらに低粘度オイルから高粘度オイルまで循環性能を向上させることで油温上昇抑を抑えます。独自に処方されたフォルテックのオイルは、既存のモータースポーツオイルと比較して「油温上昇率が少なく、油圧安定性に優れ、金属磨耗が少ない」という評価を得ています。
-
過酷なレース環境で錬磨されたオイル
過酷な競技やレースでは、様々な要求に応える必要があります。高回転・高温度域での熱安定性、油圧安定性、油温上昇抑制、耐久性、カーボン、スラッジが発生しにくいもの、耐磨耗性に優れているもの、冷間時からの始動性の良いもの等…フォルテックのオイルはこれらの潤滑要件を満たす積み重ねたノウハウと実績をベースにしています。また、開発担当サポートドライバーが実車テストを行い、信頼に値する性能のオイルだけを提供しています。
-
極限領域への挑戦を続けるオイル
フォルテックのモータースポーツオイルは、現状に満足せず常に進化を続けます。過酷なレースや競技に求められるすべての性能を高次元で実現させるため、アップデートを欠かさずベストクオリティを維持しています。フォルテックは「MADE IN JAPANの挑戦」を続けます。
PERFORMANCE
-
2003年
スーパー耐久レース AXIS SWEETチームシリーズ 7位
-
2005年~2006年
スーパー耐久レース 岡部自動車チームサポート、十勝24時間耐久レースでクラス 2位
-
2006年
ニュルブルクリンク・ラックチーム参戦、vit’s総合4位
-
2006年
PWRC参戦のイギリスMEM(メラーズ・エリオット・モータースポーツ)チームをサポート
モンテカルロ第1戦で準優勝 -
2007年
ダカールラリー参戦の三菱ワークスチームへレーシングクーラントをサポートし
7連覇12勝目達成 -
2010年
APRC参戦のインドタイヤメーカーMRFチームをサポート、田口勝彦選手チャンピオン獲得
-
2010年~2012年
チャイナラリー参戦のYELLOWチームをサポートし3年連続チャンピオン獲得
-
2014年
スーパーGT参戦のJLOCチームをサポートしRd.4スポーツランドSUGOで優勝
- その他、2001年以降、全日本ラリー参戦のサポート選手達、LAUCKチーム勝田選手、タスカチーム奴田原選手、天野選手、大倉選手等が多くの優勝、チャンピオンを獲得
- 全日本ダートトライアルでは、吉村修選手、丹波正彦選手、宮入友秀選手、児島泰選手、田口勝彦選手、川崎勝己選手、大西康弘選手、稲葉幸嗣選手、坂井義浩選手、宝田ケンシロー選手、岡翔太選手等が優勝、チャンピオン獲得
- 全日本ジムカーナでは、西野洋平選手、西原正樹選手、坂本芳司選手、飯坂忠司選手、桃井守選手、掛札雄一選手等が優勝、チャンピオン獲得
LABORATORY REPORT
『 silkolene社 』 による弊社オイルの分析結果
silkolene(シルコリン)社は1911年にイギリスで設立された潤滑油メーカーで、現在はドイツの潤滑油メーカーであるFUCHS(フックス)社に買収されています。当分析データは、2006年にイギリスでシルコリンの代理店を展開していたTom Watson氏からフォルテックオイルを取り扱いたいとの依頼があり、サンプルテストを実施したものです。分析データにある通りの良い評価をいただいています。
STORY
フォルテックオイル開発ストーリー
-
STORY 1モータースポーツオイル開発のはじまり
1988年から、本格的にモータースポーツオイルの開発に携わってきました。当時は自動車産業が急成長し、富士スピードウエイや鈴鹿サーキット、菅生サーキットでのモータースポーツレースが盛んになり、より速いタイムを競うチームや企業が現れました。パリ~ダカールラリー、F-1、WRC(世界ラリー選手権)などがテレビ中継され、日本国民も関心を持ちモータースポーツが身近に感じられる時代となりました。
私(代表・渋谷)が携わったモータースポーツ分野でも高性能オイルが求められるようになり、自社ブランドのプロマテックオイルを立ち上げました。当時はBP、カストロールなど有名ブランドやMobil-1、shellなどが好まれて使われていました。日本製品は現在のように数多くなく、日本石油、出光石油などの石油メーカーも、まだ本格的にレーシングオイル製品を販売していない状態だったと思います。
-
STORY 2「頑強なオイル」を求める
「どのようなレースでも、オイルによるトラブルが発生しないオイル」がほしいという想いから、太平洋戦争末期に「ゼロ戦」の潤滑油開発に携わった技術者の指導を仰ぎました。世界の石油メジャーや有名モータースポーツオイルメーカーに負けないオイルをつくり、世界に発信するため、優れた原料と独自の処方で「頑強なオイル」開発を目指しました。
その後、試作油が評価されるために、チューニングショップの皆様や自動車メーカー社員でモータースポーツに参加している仲間にテストを実施して評価してもらいました。フォルテックオイルの基本となる化学合成油の原料は高価でしたが、あえてトライし性能アップを試みました。
そうして生まれたプロマテックオイルですが 高価格でまだ手軽に買える製品ではありませんでした。事実、期待したように売上も伸びず非常に苦労しました。
そこで、スーパー耐久レースや地区戦ラリーやダートライアルチームにサポートし、ブランドを知ってもらって優勝実績をつくる活動を行いました。多くの優勝実績をつくるようになり、有名な大会に参加するチームからのサポート依頼が来るようになりました。
-
STORY 3「フォルテック」ブランドの誕生
さらに進化したモータースポーツオイルを作りたいという想いから、2001年に独立し「FORTECブランド」を立ち上げました。フォルテックというブランド名には「非常に強い、最強の技術を備えたオイル」という想いが込められています。その後「勝つためのオイル」と表明し、海外ではPWRC、APRC、中国のラリーチームを応援し、数々のチャンピオン実績をつくることができました。また、国内では全日本ラリー、ダートトライアル、ジムカーナ選手権でも優勝チームが増え、海外との取引では香港、モンゴル、韓国、中国、台湾での取引も増えています。現在では、「ラリーの世界で勝ちたかったらフォルテックしかない」という評価を受けています。
-
STORY 4フォルテックオイルの未来
フォルテックオイルの開発は、現在でも「継続中」です。絶えず進化を求め、優れた原料や添加剤を見つけて試作テストを繰り返しています。初めて作ったオイルの処方そのままで販売しているものはありません。
これからも、フォルテックオイルを使ってくださる方が満足していただけるよう真摯に心掛け、満足できる物づくりを続けていきます。例えコストをかけても原料が素晴らしく、性能アップにつながる製品をつくることにより、ユーザーの皆様が喜んでいただけることを喜びとして、今後も邁進します。「世界に通用するオイル」として、さらに海外展開を図っていきます。
オイル開発こぼれ話
1980年代後半、Mobil-1さんがテレビ-コマシャルでバナナを凍らしてたたいても折れない温度の中で、マイナス30℃でもスムーズにオイルが流れる5w-30のオイルを放映しました。画面を見た人は「すごいな」と感心したものです。
それならばと、5w-50という高粘度の化学合成油を製品化して世に出しました。当時は、5w-50の化学合成油というものは世に出ていなかったと思います。このように人がつくらないもの、できないモノをつくろうと取り組んでいました。
しかし、その当時は新しいブランドのため、使ってトラブルや壊れた場合保証してくれるのと言われたことが困りました。では「大丈夫だ」と示すために、有名ドライバーにサポートして「大丈夫だ、問題ない!」と言ってもらう対策をしたものです。当時モータースポーツオイルは米国や欧州のオイルが良いと思われていたので、原油が取れない日本で良いものはつくれないと思っている人がほとんどでした。すべてトライして実績をつくるしか方法がなく、当時は宣伝する資金的余裕もなかったことで苦労しました。その後も相当な時間やたくさんの方の協力があり、現在のような評価をいただくまでになりました。改めて、心より感謝申し上げます。